Introduction

　私は1967年、京都市のすぐ南にある宇治市というところに生まれました。

　子どもの頃の宇治は今よりもっと開けていなくて、身近に竹藪や鬱蒼とした草原があり、そこで虫を採ったり筍を掘ったり、少し足を延ばせば川があるのでおたまじゃくしやカエルを採ったりすることが遊びでした。

　そうやって遊んできて家に帰ってくると、絵をかいたり粘土細工に夢中になったり、手当たり次第採集してきた生き物は取敢えず飼ってみたり、そんな子でした。

　もう少し大きくなると兄につられてプラモデル作りも始めましたが、直ぐに普通では飽き足らなくなって、シンナー臭に耐えながら色を綺麗に塗ったりライターでパーツを焙ったりして改造したりもしました。

　最初に意識して“就きたい”と思った仕事は料理人でしたが、結局就職したのは金属加工の会社。まあ《つくる》と言う事で共通していたのかもしれません。ここは部品だけ作っている会社で、次に勤めたのは装置全体を造っている会社、その次は樹脂成型金型を造っている会社。ここで設計を覚えました。

　色々あってここも辞め、原点回帰で部品加工の会社に転職しましたが、徐々に設計や営業、最後には労務管理まで手を出しました。

　仕事は気に入っていましたが段々と会社の方針が、まあ何と言うか“もの創り”じゃない方向の"もの造り”に行くことになって、自分の強みは“モノ創り”にあると信じ、2018年11月Jointevo合同会社を起業しました。

　何かをつくるコトは多分、多くの皆さんが夢中になれると思います。

　絵を描く、プラモをつくる、家具をつくる、料理をつくる、お笑いのネタをつくる、小説を書く、漫画を描く、映画をつくる。

　私の場合は、設計し、それをつくる、と言う事になりますが、この“つくる”が何で人間を夢中にするのか？やっている時はしんどい事の方が多いし、すんなり行く事も殆どありません。

　では何故、人間はつくるコトを辞めないのか？それは、得られるリターンが大きいからだと思います、必ずしもお金と言う事では無くて。

　つくるって、考えたことをカタチにするっていう事です。言い換えれば『自分の頭の中にあったモノを目に見えるようにするコト』だと思います。もっと言えば『神様になれる』行為です。最高の自己表現です。

　辞められる訳がありません。

　そして『良いモノをつくる』為には、元々の『考え』がイケてないと駄目なわけで、そう言う意味でつくるコトに一番必要なのは『想像力』だと考えます。想像力が創造力を生むのだ、と私は信じています。

　昔々、仕事の多くは一人でするものでした。

　今でもそんな仕事はありますが、一人“でしか”出来ない仕事って、かなり少ないと思います。そう、殆どの人は大なり小なりチームで仕事をしている。

　じゃあ、良い仕事の為のチームとは？様々な要素があると思いますが、私が一番重要視するのは『その人（達）とフラットな関係が築けるかどうか？』だと思います。

　フラットな関係が嫌な人って昔は多くいて『仕事を出してやっている』に代表されるような『俺はお前に〇〇してやっている。だから俺は偉いのだ！上なのだ！』と言う“圧”を出してくる人、多かったんです（今でもかな）。

　この人は損をします。だってその人が間違っている部分を“下”の者が指摘しても真摯に聞く事が出来ないので、段々裸の王様になって可哀相なコトになります。

　『お客様は神様』って言うより『お客様はチームメンバー』と、弊社は考えます。

　まあ、仕事に限らず私は威張りたい人が好きでは無くて、そんな人を見ると揶揄いたくなってしまうので、あちらからも好かれませんけどね！えへへへ

【社名の由来】

Jointevo＝Joint+evolutionからの造語です。

　「ジョイントすることで互いに進化しましょう！」と言う想いを込めています。

　生き物の世界に“共進化”と言うのがあって、別々の種が互いに強く影響されながら進化することですが、当社の事業もそう在りたいと思ったのです。

　が、共進化はco-evolutionです。coevoも考えたのですが、語呂的にもう少し元気さとか強さが欲しかったので色々考え、Jointevoになりました。多分英語的には正しくないような気がしますが…

　ロゴも作ったのですが、モノづくり企業っぽくない感じを目指しています。宅配ピザ屋さんをイメージしています(笑)
　最終的にはデザイナーに仕上げてもらいましたが、ピザ屋さん風に見えますでしょうか？