それは、とあるバイオ系の大学からの依頼でした

　随分前なので記憶違いもあるかもしれませんが、御依頼内容は「マウスの頭を固定する器具をつくって欲しい」というものでした。
　「えっ！マウスの頭を固定・・・」最初に聞いた時、イメージされたのはちょっと猟奇的な風景でしたが、お伺いして説明いただくと、そうではありませんでした。
　脳の研究をされている教授で、マウスを使って実験するのに頭を固定したいとの希望。固定したマウスの頭にセンサーを付けたり薬物を投与（？）したり、色んなことをやるらしいです。
　これの専門メーカーもあるらしく、カタログを見せて頂きましたが、微妙に使い勝手がよくなかったりするので、有る部分をアジャスタブルにしたい、と言う事でした。
　固定の仕方としてはマウスの耳の穴に棒を突っ込み動けなくする、と言う方法です。う～ん、こうしたネズミさんやおさるさん、カエルちゃん、ニワトリ君などが人類の健康維持の為に犠牲になっているんですね～。彼らは納得しないでしょうけど、それでも感謝しないといけませんね・・・
　で、作ったのは専門メーカーの製品に取り付けて使用するちょっとした治具です（あまり詳しい事は書けませんので御容赦ください）。
　要望をお聞きし、メーカー品を見たり計測したりして「これにどんな部品を付ければ機能を満たせるか」を考え、同時に使い勝手や予算も考慮して設計を進め、カタチにして納品させて頂きました。